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どうも、ちゃんなるです。
今回紹介するのはこの本!
『お金に支配されない13の真実』
この本から得られるもの
多くの心理学研究に基づいた、科学的なお金の知識。
「人は、どのような状況下で、どのようなことを考え、どのように振る舞うのか」という様々な実例をもとに紹介されています。
①人とお金の関係はいつから?
結論、7歳前後で人はお金について理解するようになる。
フィンランドでの調査より
6歳の子供たちに演劇させる実験を行ったところ、子供たちは自分たちの創作に市場価値があることを知っており、チケットやDVD化を通してお金を稼ぐことを考えていた。
イタリアでの調査より
人は、7~8歳になると、お金は「働いた対価として得られるもの」と理解する。
子供は、お金の知識の大半を親から学びます。特に、親が買い物しているときの様子を観察することで学びます。ただ、親子でお金の会話をする家庭は少なく、正しい/十分な知識を身につけずに大人になる子供がほとんどです。
統計的に下記の結果が出ているそうです。
- 手伝いや宿題の後にお小遣いをもらう経験をした子供は、慈善団体に寄付する確率が倍になる
- 温かい家庭で暮らす子は、貯金する確率が高い
- 算数を概念的に理解している子ほど、人生でお金に困らない
子育てをするならば、しっかりお金に関して会話をする、これに加えて算数に興味を持たせてあげるのが良いでしょう。
②お金の価値の捉え方
結論、同じ1,000円でも、その形や状態によって価値の捉え方が変わるのです。
ピン札の千円札はなるべく使わないでおこうと思いませんか? (それに比べてボロボロの千円札はすぐ使っちゃいません?)
お金は様々な形を取ります。 例えば、現金、カード、小切手、クーポン券、預金通帳、、、などなど。 現金の1,000円とクーポン券の1,000円は、場合によっては全く同じ価値を持つ、それにもかかわらず私たちはそれらを別物として捉えがちです。そして特に後者の1,000円を軽んじます。
統計的に下記の結果が出ているそうです。
- ピン札の方が財布の中に滞在する時間が長い
- クレジットカードを使うと、不健康な食品を買う確率が上がる
- 値段が上がるほど、クレジットカードで決済する確率が上がる
- (英国で)クレジットカードの利用拡大に伴い、1990年〜2013年で個人債務の額が3倍以上になった
クレジットカードは非常に便利です。しかし、お金を使っている感覚が薄く、思わず使いすぎてしまうことがあるので要注意です。
③「心の会計」
心の会計とは、心の中にある、お金の性格別・目的別科目のことです。
科目には、例えば、お小遣い、預金、ギャンブルで勝ったお金、給与、借金、、、などなど。 自分が持っている1万円が、どこの科目から出た1万円か、これによってその1万円の価値が変わってしまいます。 例えば、頑張って働いて得た給与としての1万円は使いづらいが、競馬で勝った1万円は簡単に出せる、のようなものです。
「1万円は、どこから出ていたとしても1万円だ!」という絶対思考を持ちましょう。絶対思考の反対は相対思考で、「支払う全額は、全体の金額のうち何%なのか」と相対的に考えてしまうものです。
200万円の車を購入する際に追加オプションで5千円払う場合、その5千円は簡単に出せるでしょう。 しかし、1万円の掃除機を買う際の5千円の追加オプションではどうでしょうか?なかなか出しづらいと思います。
絶対思考、意識してみてください。
まとめ
- お金と算数をよく理解していると、お金に困りにくくなる
- クレジットカードは出費がかさみがちなので、使う前にキャッシュで同額を支払う姿を想像してみよう
- 相対思考でなく絶対思考でお金と接してみよう
書籍情報
Mind over Money 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実 [ Claudia Hammond ] 価格:1,760円 |