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どうも、ちゃんなるです。
今回紹介するのはこの本!
『SPRINT 最速仕事術』
この本から得られるもの
『スプリント』と呼ぶ、Googleが開発した『たった5日間で課題を解決する』方法についてです。
この本の3つの要点
①『スプリント』とは?
②『スプリント』のやり方
③『スプリント』をやる際の注意点
①『スプリント』とは?
月曜から金曜の5日間で、課題を解決する、または解決するためのヒントを得ること。
5日間で「新規サービスを開発&リリースをしよう!」という訳ではありません。
目的は、『対象課題を解決することが顧客にどれだけ求められているか?』を知ることです。
顧客のフィードバックを5日間で得るということですね!
いい感じの手応えやフィードバックが得られたら、対象課題を社内全体で扱うことも検討できます。
「このアイデアダメだったね」で終われば、次のスプリントで対策を打つことができます。
『スプリント』は、およそ7人くらいのチームで行います。
様々なアイデアが出るように、メンバーは異なる分野の専門家を集めて作れるといいです。
次のようなメンバー構成がおすすめされていました。
- 決定者:決定権を持つ人。マネージャやCEOなどが望ましい。
- 財務の専門家:お金の流れがわかる人がよい。
- マーケティングの専門家:顧客のターゲティングができる人がよい。
- カスタマー業務の専門家:顧客の声を知っている人がよい。
- 技術 / ロジスティクスの専門家:エンジニアのような、プロダクトが作れる人がよい。
- デザインの専門家:デザイナーのような、見た目を作れる人がよい。
- 進行役:誰でもいいが、物事を公平に俯瞰して眺められる人物がよい。
②『スプリント』のやり方
5日間の概要を超カンタンに説明します。
詳細は省くので、「5日間はどんな流れか?」を大体知ってください。
- 月曜:目標を固める
- 火曜:思考を発散させる
- 水曜:決定する
- 木曜:幻想を作る
- 金曜:テストする
【月曜:目標を固める】
午前中:解決したい問題を挙げ、それを解決するためにどんな課題があるか列挙する
午後:専門家に各課題について話してもらい、最後に1週間で答えが出せそうな課題を決定する。
【火曜:思考を発散させる】
火曜はソリューションを考える日。
月曜に出した課題を解決するアイデアを、チームメンバーが各自出しまくる。
社内外問わず、業種業界にかかわらず、既存のサービスやプロダクトからアイデアを引っ張ってくる。
【水曜:決定する】
火曜までに出た数多のアイデアやソリューションから1つ決定する日。
午前中:出したアイデア・ソリューションを品評する
午後:チーム全員で投票して決める
一人1票、決定者は3票という形で、みんな好きなとこに投票
1つに決まれば確定、複数のアイデアが候補として出たならば、組み合わせられないかを考える。
もし組み合わせられないなら、決選投票する。
【木曜:幻想を作る】
この日は、金曜のテストに向けてプロトタイプを作成する。
実際にリリースするようなものの開発は、間違いなく1日では終わらない。
だが、金曜にテストができればいいので、フェイクを作る。
例えば、Webサイトを開発する必要があるなら、キーノートやパワーポイントを使い、写真・動画を駆使してそれっぽい見た目を作ればよい。
【金曜:テストする】
あらかじめ選定しておいた顧客5人に実際にインタビューする。
インタビューは顧客とインタビュアーの1対1で行うが、他のチームメンバーはカメラ越しにインタビューの観察をする。
顧客の反応や発言をチーム全員でメモする。
金曜日の終わりにはインタビューで得た情報を整理し、今回選んだソリューションをどうするかを決める。
顧客の反応が良かったのならば、そのソリューションは新たなプロジェクト・ビジネス・事業とできるかもしれない。
まだ検討する課題があるならば、もう一度『スプリント』をしてもいい。
反応が悪かったのならばそのソリューションは却下し、別のソリューションを『スプリント』してもいい。
③『スプリント』をやる際の注意点
- 『スプリント』中は、対象の課題だけに集中すること
5日間で課題を解決するには、チームの全員が対象の課題に専念する必要がある。
他のタスクやミーティングが入ってる人は、それをキャンセルして臨むべき。 - 休憩時間や調査時間以外は、デジタルデバイスを使わないこと
他のタスクの連絡が来てたりしたら、集中力が持っていかれてしまう。
『スプリント』中は、ホワイトボードや付箋、タイムタイマーなどアナログなものを使うのがおすすめ。
まとめ
『スプリント』は、たった5日間で重要な課題にヒントを見出す仕事術です!
異なる専門性を持った7人(程度)でチームを構成し、曜日ごとに1つ1つタスクへアプローチしていきます。
本書では、数社分の『スプリント』を実際に行った具体例、スプリントを行う際のチェックリスト、FAQ(よくある質問)が書いてありました!
本書1冊だけでスプリントを実践できるので、気になった方はぜひ本書を手にとってみてください!
書籍情報
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【書籍名】SPRINT最速仕事術
【著者名】ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2017年4月13日頃
【ページ数】360ページ
著者紹介
ジェイク・ナップ
2001年にワシントン大学総合視覚芸術の学位を取得。
オークリー、マイクロソフト、グーグルでデザイナーをし、GVのデザインパートナーへ。
2017年からIDEO客員研究員。
グーグルにて、革新的な開発プロセスである『スプリント』を完成させた。
(参考:ジェイク・ナップ | TUTTLE-MORI AGENCY AUTHORS)
ジョン・ゼラツキー
YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。ハーバード大学、IDEOなどの舞台に100回以上にわたって登壇するなど、スピーカーとしても活躍している。