ちゃんなるぶろぐ

エンジニア5年生🧑‍💻 オライリーとにらめっこする毎日。

【3分でわかる!】「SPRINT 最速仕事術」

読み終えるまで約3分

 

どうも、ちゃんなるです。

今回紹介するのはこの本!

『SPRINT 最速仕事術』

 

この本から得られるもの

『スプリント』と呼ぶ、Googleが開発した『たった5日間で課題を解決する』方法についてです。

この本の3つの要点

①『スプリント』とは?

②『スプリント』のやり方

③『スプリント』をやる際の注意点

①『スプリント』とは?

月曜から金曜の5日間で、課題を解決する、または解決するためのヒントを得ること。

 

5日間で「新規サービスを開発&リリースをしよう!」という訳ではありません。

 

目的は、『対象課題を解決することが顧客にどれだけ求められているか?』を知ることです。

顧客のフィードバックを5日間で得るということですね!

いい感じの手応えやフィードバックが得られたら、対象課題を社内全体で扱うことも検討できます。

「このアイデアダメだったね」で終われば、次のスプリントで対策を打つことができます。

 

『スプリント』は、およそ7人くらいのチームで行います。

様々なアイデアが出るように、メンバーは異なる分野の専門家を集めて作れるといいです。

次のようなメンバー構成がおすすめされていました。

  1. 決定者:決定権を持つ人。マネージャやCEOなどが望ましい。
  2. 財務の専門家:お金の流れがわかる人がよい。
  3. マーケティングの専門家:顧客のターゲティングができる人がよい。
  4. カスタマー業務の専門家:顧客の声を知っている人がよい。
  5. 技術 / ロジスティクスの専門家:エンジニアのような、プロダクトが作れる人がよい。
  6. デザインの専門家:デザイナーのような、見た目を作れる人がよい。
  7. 進行役:誰でもいいが、物事を公平に俯瞰して眺められる人物がよい。

②『スプリント』のやり方

5日間の概要を超カンタンに説明します。

詳細は省くので、「5日間はどんな流れか?」を大体知ってください。

  • 月曜:目標を固める
  • 火曜:思考を発散させる
  • 水曜:決定する
  • 木曜:幻想を作る
  • 金曜:テストする

【月曜:目標を固める】

午前中:解決したい問題を挙げ、それを解決するためにどんな課題があるか列挙する

午後:専門家に各課題について話してもらい、最後に1週間で答えが出せそうな課題を決定する。 

 

【火曜:思考を発散させる】

火曜はソリューションを考える日。

月曜に出した課題を解決するアイデアを、チームメンバーが各自出しまくる。

 

社内外問わず、業種業界にかかわらず、既存のサービスやプロダクトからアイデアを引っ張ってくる。

 

【水曜:決定する】

火曜までに出た数多のアイデアやソリューションから1つ決定する日。

午前中:出したアイデア・ソリューションを品評する

午後:チーム全員で投票して決める

   一人1票、決定者は3票という形で、みんな好きなとこに投票

 

1つに決まれば確定、複数のアイデアが候補として出たならば、組み合わせられないかを考える。

もし組み合わせられないなら、決選投票する。

 

【木曜:幻想を作る】

この日は、金曜のテストに向けてプロトタイプを作成する。

実際にリリースするようなものの開発は、間違いなく1日では終わらない。

 

だが、金曜にテストができればいいので、フェイクを作る。

例えば、Webサイトを開発する必要があるなら、キーノートやパワーポイントを使い、写真・動画を駆使してそれっぽい見た目を作ればよい。

 

【金曜:テストする】

 あらかじめ選定しておいた顧客5人に実際にインタビューする。

インタビューは顧客とインタビュアーの1対1で行うが、他のチームメンバーはカメラ越しにインタビューの観察をする。

顧客の反応や発言をチーム全員でメモする。

 

金曜日の終わりにはインタビューで得た情報を整理し、今回選んだソリューションをどうするかを決める。

 

顧客の反応が良かったのならば、そのソリューションは新たなプロジェクト・ビジネス・事業とできるかもしれない。

まだ検討する課題があるならば、もう一度『スプリント』をしてもいい。

反応が悪かったのならばそのソリューションは却下し、別のソリューションを『スプリント』してもいい。

③『スプリント』をやる際の注意点

  • 『スプリント』中は、対象の課題だけに集中すること
    5日間で課題を解決するには、チームの全員が対象の課題に専念する必要がある。
    他のタスクやミーティングが入ってる人は、それをキャンセルして臨むべき。

  • 休憩時間や調査時間以外は、デジタルデバイスを使わないこと
    他のタスクの連絡が来てたりしたら、集中力が持っていかれてしまう。
    『スプリント』中は、ホワイトボードや付箋、タイムタイマーなどアナログなものを使うのがおすすめ。

まとめ

『スプリント』は、たった5日間で重要な課題にヒントを見出す仕事術です!

異なる専門性を持った7人(程度)でチームを構成し、曜日ごとに1つ1つタスクへアプローチしていきます。

  • 月曜:解くべき課題を決める
  • 火曜:どうやって解くかアイデアを出しまくる
  • 水曜:アイデアを決定する
  • 木曜:プロトタイプを作成する
  • 金曜:5人の顧客にテストをし、インタビューする

本書では、数社分の『スプリント』実際に行った具体例、スプリントを行う際のチェックリストFAQ(よくある質問)が書いてありました!

 

本書1冊だけでスプリントを実践できるので、気になった方はぜひ本書を手にとってみてください!

書籍情報

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【書籍名】SPRINT最速仕事術

【著者名】ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー

【出版社】ダイヤモンド社

【出版日】2017年4月13日頃

【ページ数】360ページ

著者紹介

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ジェイク・ナップ氏

ジェイク・ナップ

2001年にワシントン大学総合視覚芸術の学位を取得。

オークリー、マイクロソフト、グーグルでデザイナーをし、GVのデザインパートナーへ。

2017年からIDEO客員研究員。

グーグルにて、革新的な開発プロセスである『スプリント』を完成させた。
(参考:ジェイク・ナップ | TUTTLE-MORI AGENCY AUTHORS

 

ジョン・ゼラツキー

YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。ハーバード大学IDEOなどの舞台に100回以上にわたって登壇するなど、スピーカーとしても活躍している。

(引用元:ジョン・ゼラツキー | 著者ページ | ダイヤモンド・オンライン