ちゃんなるぶろぐ

エンジニア5年生🧑‍💻 オライリーとにらめっこする毎日。

【3分でわかる!】「GRIT やり抜く力」

読み終えるまで約3分

*注意:途中のテストを含めると、3分を超えますmm

 

 

どうも、ちゃんなるです。

今回紹介するのはこの本!

『GRIT やり抜く力』

 

あなたの身近に『天才』だと思う人はいますか?

確かに、『天才』って響きはかっこいいし、正直憧れます。

 

でも自分にはそんな恵まれた才能はない。

じゃあ、自分は成功できないのか…

 

そんなことありません。

たとえ『天才』でなくても、成功することはできるのです!

この本から得られるもの

正しく努力を行い、成功する方法

 

『努力』『天才』を上回ることができる!

これが科学的に証明された!

この本の3つの要点

①成功には『才能』よりも『GRIT』が必要

②『GRIT=やり抜く力』とは?

③『GRIT』の伸ばし方

①成功には『才能』よりも『GRIT』が必要

結論、

才能<やり抜く力

 

著者が米国陸軍士官学校の生徒に調査をした結果、厳しい試験にくぐり抜け無事卒業をした人は『やり抜く力』があったことがわかりました。

 

この学校にはまず全米から数万人が志望し、あらゆる試験をくぐり抜けた1000人程度の生徒が入学を許されます。

試験は勉強だけでなく、部活動の成績や身体能力、筋力なども考慮されます。

 

しかし、やっとの思いで入学しても最初の7日間で5人に1人やめてしまいます…

確かに、最初の7日間は『ビースト』と呼ばれる最も過酷な訓練があるそうですが、、、2年以上かけて準備してやっと入学できたのになぜでしょうか?

 

著者はここに着目し、「退学する人と卒業する人は何が違うのか」を調査しました。

普通に考えると入学試験の成績がいい(能力の高い)生徒の方が最後まで頑張りそうです。

しかし、身体能力や知能が高くとも途中で脱落する人もいるし、能力が低くても最後までやり切った人がいたのです。

調査の結果、能力の高さよりも『情熱』『粘り強さ』を持って最後まで諦めないことが重要であるという結論になりました。

 

 

私たちは『才能』に惹かれます。

何かすごい功績を収めた人や、能力の高い人を見ては、「あいつには才能がある」思ってません?

 

ここで、哲学者ニーチェの思考をかります。

天才は神がかった存在だと思えば、それに比べて自分が引け目を感じる必要がありません。

「あの人は超人的だ」=「張り合っても仕方ない」

能力の高い人を神格化してしまった方が楽なのです。

「あいつは天才だ」と思えば、その人が裏で重ねている努力を見る必要がなくなるのです。

②『GRIT=やり抜く力』とは?

GRIT(やり抜く力)とは、最後まで諦めず1つのことに向き合う力です。

なかなか計るのが難しい能力ですが、著者は『グリット・スケール』というテストを作りました。

 

以下の10個の問題に回答し、平均点を出してみましょう!

質問 全く当てはまらない - 非常に当てはまる

①新しいアイデアやプロジェクトが出てくると、

ついそちらに気を取られてしまう

 5点 ←→  1点

②私は挫折をしてもめげない。

簡単には諦めない

 1点 ←→  5点

③目標を設定しても、

すぐ別の目標に乗り換えることが多い

 5点 ←→  1点
④私は努力家だ  1点 ←→  5点

⑤達成まで何ヶ月もかかることに、

ずっと集中して取り組むことがなかなかできない

 5点 ←→  1点
⑥いちど始めたことは、必ずやり遂げる  1点 ←→  5点
⑦興味の対象が毎年のように変わる  5点 ←→  1点
⑧私は勤勉だ。絶対にあきらめない  1点 ←→  5点

⑨アイデアやプロジェクトに夢中になっても、

すぐに興味を失ってしまったことがある

 5点 ←→  1点

⑩重要な課題を克服するために、

挫折を乗り越えた経験がある

 1点 ←→  5点

 

いかがでしたか?

アメリカ人の成人の平均は3.8だとか。

(私は3.5でした…汗)

 

この点数が高いほど、GRITが高いということになります!

GRITが高いことは成功しやすいことを意味します。

 

「え、私めっちゃ低いんだけど…」って人も心配ありません。

GRITは伸ばせるのです!  

③『GRIT』の伸ばし方

 GRITを伸ばすには、次の4つの要素が重要です。

  1. 興味
  2. 練習
  3. 目的
  4. 希望

【興味】 

興味とは、変化と多様性を探し求めたいという欲求のこと

 

『興味』を持てるものに出会えるかは偶然の要素も大きい。

何に『興味』を持つかは自分にもわからないし、気づいたら持っている場合もある。 

『興味』は、外の世界と交流する中で生まれる⇨新しいことにどんどん挑戦しよう!

 

 研究結果によると…

・自分の『興味』に合った仕事をしている方が、仕事への満足度が高い

(例えば、人と交流するのが好きな人は、デスクワークよりも営業職や教職の方がいい)

・やってる仕事を面白いと感じている時の方が、業績が高くなる

 

エキスパートは初心者よりも、1つのものに対して興味を持つ部分が広く深い!

まずは色々なことに挑戦してまず『興味』を持つ。

そして『興味』を持ったもの1つに対し、「面白い」と感じる部分をたくさん探していくことが『やり抜く力』につながります!

 

【練習】

『やり抜く力』には、興味のあることに取り組んだ時間の長さだけでなく、時間の質も関係する。 

意図的な練習をしなければ上達しない。

 

エキスパートと呼ばれる人は、次の3つの流れで『練習』します。

  1. ある一点に的を絞り、ストレッチ目標(自分がまだ達成してない困難な目標)を設定する
  2. ストレッチ目標の達成を目指して行動し、得たフィードバックを次の行動に活かす(次の行動に必ず工夫を入れる)
  3. 改善すべき点がわかったら、ひたすら繰り返し『練習』する⇨身に付いたら次のストレッチ目標を立てる

 

『意図的な練習』にはストレッチ目標やフィードバックが不可欠で、これを意識して練習することで『やり抜く力』につながります!

 

【目的】

『やり抜く力』の強い人は、そうでない人と比べて『多くの人の役に立っている』と感じる『目的』を持っていることが多い。 

もちろん「自分が楽しいから」という利己的な目的もあるが、それと並行して「誰かの役に立っている」という利他的な『目的』も持つべきである。

 

『天職』は見つけるものではない。

急に出会うのではなく、試行錯誤して『目的』を見出して働いているうちに、「この仕事は天職かも」と思うことによって見つかるものである。

 

自分が「やりたい」、「楽しい」と思うこと『目的』にすると同時に、「誰かが笑顔になる」、「みんなが喜んでくれる」という『目的』も持って仕事に取り組もう!

そうすることで『やり抜く力』がUp!

 

【希望】

 『やり抜く力』の強い人は、楽観主義者である場合が多い。

楽観主義:苦痛の原因は一時的なもので、どうにかすることができると考える

悲観主義:苦痛の原因は変えようのない継続的なもので、自分にはどうにもできないと考える

 

また『やり抜く力』の強い人は、『成長マインドセット』を持っていることが多い。

『成長マインドセット』とは、「人の能力は後天的なもので、努力次第で伸ばすことができる」という考え方のことです。

 

『やり抜く力』を伸ばすには、「どうにかなるだろう!」、「練習すればいけるだろう!」と楽観的に物事を考えることが大切です!

まとめ

①成功・達成できるかどうかは、才能や能力よりも『GRIT』が重要

②グリット・スケールで今の自分の『GRIT』がわかる!

GRITは次の4点を抑えることで伸ばせる!

  1. 興味:色々と挑戦して興味を持てるものを見つける⇨それに対して興味をどんどん掘り下げていく
  2. 練習:ストレッチ目標を掲げ、練習し、フィードバックを得る⇨次の練習で必ずフィードバックを考慮して練習し続ける
  3. 目的:利己的な目標を持つと同時に、利他的な目標を意識するべき
  4. 希望:「どうにかできる!」と前向きに物事を捉えるべき

 

*より深く知りたい方は、ぜひ本書を手にとってみてください!

書籍情報 

[書籍のメール便同梱は2冊まで]/やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける / 原タイトル:GRIT[本/雑誌] / アンジェラ・ダックワース/著 神崎朗子/訳

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感想(0件)

【書籍名】GRIT やり抜く力

【著者名】アンジェラ・ダックワース

【出版社】ダイヤモンド社

【出版日】2016年9月9日頃

【ページ数】374ページ

著者紹介

アンジェラ・ダックワース

ペンシルベニア大学心理学教授。

近年アメリカの教育界で重要視されている『GRIT』の研究の第一人者。

TEDトーク「成功のカギは、やり抜く力」の動画がとても有名です。(下に貼っておきます)

youtu.be

【3分でわかる!】「SPRINT 最速仕事術」

読み終えるまで約3分

 

どうも、ちゃんなるです。

今回紹介するのはこの本!

『SPRINT 最速仕事術』

 

この本から得られるもの

『スプリント』と呼ぶ、Googleが開発した『たった5日間で課題を解決する』方法についてです。

この本の3つの要点

①『スプリント』とは?

②『スプリント』のやり方

③『スプリント』をやる際の注意点

①『スプリント』とは?

月曜から金曜の5日間で、課題を解決する、または解決するためのヒントを得ること。

 

5日間で「新規サービスを開発&リリースをしよう!」という訳ではありません。

 

目的は、『対象課題を解決することが顧客にどれだけ求められているか?』を知ることです。

顧客のフィードバックを5日間で得るということですね!

いい感じの手応えやフィードバックが得られたら、対象課題を社内全体で扱うことも検討できます。

「このアイデアダメだったね」で終われば、次のスプリントで対策を打つことができます。

 

『スプリント』は、およそ7人くらいのチームで行います。

様々なアイデアが出るように、メンバーは異なる分野の専門家を集めて作れるといいです。

次のようなメンバー構成がおすすめされていました。

  1. 決定者:決定権を持つ人。マネージャやCEOなどが望ましい。
  2. 財務の専門家:お金の流れがわかる人がよい。
  3. マーケティングの専門家:顧客のターゲティングができる人がよい。
  4. カスタマー業務の専門家:顧客の声を知っている人がよい。
  5. 技術 / ロジスティクスの専門家:エンジニアのような、プロダクトが作れる人がよい。
  6. デザインの専門家:デザイナーのような、見た目を作れる人がよい。
  7. 進行役:誰でもいいが、物事を公平に俯瞰して眺められる人物がよい。

②『スプリント』のやり方

5日間の概要を超カンタンに説明します。

詳細は省くので、「5日間はどんな流れか?」を大体知ってください。

  • 月曜:目標を固める
  • 火曜:思考を発散させる
  • 水曜:決定する
  • 木曜:幻想を作る
  • 金曜:テストする

【月曜:目標を固める】

午前中:解決したい問題を挙げ、それを解決するためにどんな課題があるか列挙する

午後:専門家に各課題について話してもらい、最後に1週間で答えが出せそうな課題を決定する。 

 

【火曜:思考を発散させる】

火曜はソリューションを考える日。

月曜に出した課題を解決するアイデアを、チームメンバーが各自出しまくる。

 

社内外問わず、業種業界にかかわらず、既存のサービスやプロダクトからアイデアを引っ張ってくる。

 

【水曜:決定する】

火曜までに出た数多のアイデアやソリューションから1つ決定する日。

午前中:出したアイデア・ソリューションを品評する

午後:チーム全員で投票して決める

   一人1票、決定者は3票という形で、みんな好きなとこに投票

 

1つに決まれば確定、複数のアイデアが候補として出たならば、組み合わせられないかを考える。

もし組み合わせられないなら、決選投票する。

 

【木曜:幻想を作る】

この日は、金曜のテストに向けてプロトタイプを作成する。

実際にリリースするようなものの開発は、間違いなく1日では終わらない。

 

だが、金曜にテストができればいいので、フェイクを作る。

例えば、Webサイトを開発する必要があるなら、キーノートやパワーポイントを使い、写真・動画を駆使してそれっぽい見た目を作ればよい。

 

【金曜:テストする】

 あらかじめ選定しておいた顧客5人に実際にインタビューする。

インタビューは顧客とインタビュアーの1対1で行うが、他のチームメンバーはカメラ越しにインタビューの観察をする。

顧客の反応や発言をチーム全員でメモする。

 

金曜日の終わりにはインタビューで得た情報を整理し、今回選んだソリューションをどうするかを決める。

 

顧客の反応が良かったのならば、そのソリューションは新たなプロジェクト・ビジネス・事業とできるかもしれない。

まだ検討する課題があるならば、もう一度『スプリント』をしてもいい。

反応が悪かったのならばそのソリューションは却下し、別のソリューションを『スプリント』してもいい。

③『スプリント』をやる際の注意点

  • 『スプリント』中は、対象の課題だけに集中すること
    5日間で課題を解決するには、チームの全員が対象の課題に専念する必要がある。
    他のタスクやミーティングが入ってる人は、それをキャンセルして臨むべき。

  • 休憩時間や調査時間以外は、デジタルデバイスを使わないこと
    他のタスクの連絡が来てたりしたら、集中力が持っていかれてしまう。
    『スプリント』中は、ホワイトボードや付箋、タイムタイマーなどアナログなものを使うのがおすすめ。

まとめ

『スプリント』は、たった5日間で重要な課題にヒントを見出す仕事術です!

異なる専門性を持った7人(程度)でチームを構成し、曜日ごとに1つ1つタスクへアプローチしていきます。

  • 月曜:解くべき課題を決める
  • 火曜:どうやって解くかアイデアを出しまくる
  • 水曜:アイデアを決定する
  • 木曜:プロトタイプを作成する
  • 金曜:5人の顧客にテストをし、インタビューする

本書では、数社分の『スプリント』実際に行った具体例、スプリントを行う際のチェックリストFAQ(よくある質問)が書いてありました!

 

本書1冊だけでスプリントを実践できるので、気になった方はぜひ本書を手にとってみてください!

書籍情報

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【書籍名】SPRINT最速仕事術

【著者名】ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー

【出版社】ダイヤモンド社

【出版日】2017年4月13日頃

【ページ数】360ページ

著者紹介

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ジェイク・ナップ氏

ジェイク・ナップ

2001年にワシントン大学総合視覚芸術の学位を取得。

オークリー、マイクロソフト、グーグルでデザイナーをし、GVのデザインパートナーへ。

2017年からIDEO客員研究員。

グーグルにて、革新的な開発プロセスである『スプリント』を完成させた。
(参考:ジェイク・ナップ | TUTTLE-MORI AGENCY AUTHORS

 

ジョン・ゼラツキー

YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。ハーバード大学IDEOなどの舞台に100回以上にわたって登壇するなど、スピーカーとしても活躍している。

(引用元:ジョン・ゼラツキー | 著者ページ | ダイヤモンド・オンライン

【3分でわかる!】「両利きの経営」(著: チャールズ・A・オライリー等)

読み終えるまで約3分

 

どうも、ちゃんなるです。

今回紹介するのはこの本!

『両利きの経営』

 

この本の概要

本書は、以下の問いから始まります。

・『一度成功した企業が、今後も成長・存続するためには何が必要なのか?』

・『大企業が新たなイノベーションをおこせず四苦八苦してしまう理由は何か?』

 

回答としては、

『両利きの経営』が必要である

『両利きの経営』ができていない

 

本書では、『両利きの経営』とは何かを、多数の企業の例示をして説明しています。

(企業例:ネットフリックス、富士フィルムAmazonヒューレットパッカードIBMNASAなどなど…合計約30社!)

 

本書の結論は「『両利きの経営』をするための最大の課題は、リーダーシップにある」です。

それでは内容を確認していきましょう!

この本の3つの要点

①『両利きの経営』とは

②大企業ほど『両利きの経営』が難しい

③『両利きの経営』に欠かせない4つの要素

①『両利きの経営』とは

ひとことで表現すると、

『深化』『探索』の2つの活動を、高いクオリティーで両立すること」

です。

 

『深化』:既存事業の深掘り。上手くいってる事業を拡張して磨き込んでいくこと。

市場規模も把握できており、およそ成果の見積もりを立てることができる安定した活動。

 

『探索』:新規事業を指し、新しい市場を開拓しようとする活動のこと。

成果の不確実性が高く、その割にコストがかかる事業活動がこれに当たる。

自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていく行為がキーとなる。

 

『両利きの経営』は、不確実性の高い『探索』を行いつつ、『深化』により安定した収益を確保する、この両方をハイレベルで行うことなのです!

②大企業ほど『両利きの経営』が難しい

成功・成熟している企業(≒大企業)ほど、両利きのバランスをとるのが難しくなります。

なぜなら、多くの大企業は、経営を支えるために安定した道を進むからです。

『深化』に偏ってしまうのです。

 

『深化』に偏るとどうなるのでしょう?

 

答えは、イノベーションが起こりにくくなる」です。

こうした、大企業ほどイノベーションが起こしにくくなってしまう状況を、『サクセストラップ』と言います。

 

これらを踏まえて企業のリーダーである人々が意識するべきことは、いかにして『両利きの経営』をするか、ということになります。

③『両利きの経営』に欠かせない4つの要素

以下の4つが必要で、どれか1つでも欠けると『両利きの経営』とはなりません。

  1. 『探索』『深化』が必要であることを明示する戦略的意図
  2. ベンチャーの育成と資金供給に経営陣が関与・監視し、その『探索』の芽を摘もうとする人々から保護すること
  3. 『探索』部門が成熟部門のノウハウを活用できるような組織構造。また、『探索』部門が独自に動ける組織構造
  4. 『探索』部門と『深化』部門に共通するビジョン・価値観・文化。部門は分かれていても企業内全体がチームであると認識すること。

 

1. まず、企業の経営陣が『深化』だけでなく『探索』が必要な理由を認識し、具体的に説明できるようになっている必要があります。

 

2. 経営陣の一部だけではなく、経営陣全体で合意をして関与・支援する必要があります。

そのためには合意が取れない経営陣を入れ替えるといった決断もせざるを得ません。

 

3. 『探索』組織は『深化』組織から切り離しましょう。

距離が近いと、『深化』組織が『探索』組織を邪魔者(研究費の無駄遣いをしている、異質な事業)と思ってしまう場合が多いです。

 

4. 会社的なつながりを実感し、資源の供給が積極的に行われるような環境が必要。

例となりますが、Amazonの文化規範は以下の通りです。

  • あくなき顧客重視
  • 実験への積極性
  • 倹約
  • 政治的な行動をしない
  • 長期展望

Amazonは色々と事業をこなしてますが、各事業とも、上記の文化規範を重んじているそうです。

まとめ

『両利きの経営』は、『深化』『探索』のバランスを取る経営のことです。

経営方針を握るのは企業のリーダーや上層部であり、彼らが『両利きの経営』の共通の認識・ゴールを持っている必要があるのです。 

『両利きの経営』をするには次の4つが必要です。

  1. 戦略的意図
  2. 経営陣全体の『探索』への関与・支援
  3. 『深化』『探索』を分けた組織構造
  4. 会社全体で共通した文化規範

より深く知りたい方は、ぜひ本書を手にとってみてください!

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【書籍名】両利きの経営「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く

【著者名】チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン

【出版社】東洋経済新報社

【出版日】2019年2月15日頃

【ページ数】416ページ