概要

Template Method Patternは、アルゴリズムの骨格を定義し、一部の処理をサブクラスに任せるデザインパターンです💀

これにより、アルゴリズムの構造を変更せずに、特定の処理を変更できる利点があります。

実現方法

Template Methodパターンを実現するには、まず抽象クラスを使用してアルゴリズムの骨格を定義します。

具体的な実装はサブクラスで行います。

抽象クラスでは、共通の処理を実装し、サブクラスでのみ変更が必要な部分を抽象メソッドとして定義します。

それでは、クラス図とサンプルコードを用いて説明していきます🖐️

サンプルプログラムの設計

今回のシナリオでは、異なる種類のドキュメントを生成するプログラムを考えます。各ドキュメントは、ヘッダー、ボディ、フッターから構成されていますが、その内容は異なります。

Template Method Patternを使って、この問題を解決しましょう！

サンプルコード

構成は下記の通りです🦴

DocumentGenerator: 抽象クラスで、アルゴリズムの骨格を定義
HTMLDocument: HTMLドキュメント生成の具体的な処理を定義
MarkdownDocument: Markdownドキュメント生成の具体的な処理を定義

abstract class DocumentGenerator {
  generate(): string {
    return `${this.generateHeader()}\n${this.generateBody()}\n${this.generateFooter()}`;
  }

  abstract generateHeader(): string;
  abstract generateBody(): string;
  abstract generateFooter(): string;
}

class HTMLDocument extends DocumentGenerator {
  generateHeader(): string {
    return "<!DOCTYPE html><html><head><title>HTML Document</title></head><body>";
  }

  generateBody(): string {
    return "<h1>Hello, World!</h1>";
  }

  generateFooter(): string {
    return "</body></html>";
  }
}

class MarkdownDocument extends DocumentGenerator {
  generateHeader(): string {
    return "# Markdown Document";
  }

  generateBody(): string {
    return "Hello, **World!**";
  }

  generateFooter(): string {
    return "---\nGenerated with love by our awesome service!";
  }
}